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インナー尺八

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竹の中にテーパー付きチューブを入れて作った尺八をインナー尺八と呼んでいます。
今まで、色々な物でチューブを作り竹に入れてきましたが、10年も経って、やっと満足いくチューブが完成しました。物干し竿カバーチューブをさらにギプス材で補強したものです。(2013年4月15日)

ステンレス内径棒:NC旋盤で加工してもらいました。


10年以上も前に、プラスチック尺八・悠の内径データから近所の鉄工所で加工してもらいましたが、今回はNC旋盤加工してくれるところにあたってみました。熊本県内ではすべて断られ、大阪の中川鉄工株式会社がやっと引き受けてくれました。
図のように、一番細い部分は取り外せるように細工してあります
今回の内径棒のデザインは、林さんのホームページで公開されている内径データを利用させてもらいました。

物干し竿カバーをかぶせたところ。


ヒシチューブVW(35.5㎜ x 0.1㎜)を内径棒に被せて、天日干しします。一番細い部分にカッターで小さい空気抜きの穴を開けておきます。内径棒より少し長めに切ると両端が最初に収縮して長軸方向への収縮を回避でき、上手く収縮します。天日干しだけでは完全には収縮しませんので、ヒートガンないしはヘヤードライヤーで追加収縮させます。開けた小穴はあとで補強用のギプス材を被せますので、ちゃんと塞がります。

尺八インナーチューブ(その1):ヒシチューブの上にギプス用キャストを被せたもの。


キャストライト・X(テン)は水硬性樹脂をポリエステル繊維に染み込ませたもので、水に浸けると数分で固まるギプス用材です。
ヒシチューブだでは強度不足ですので、このキャストライトで補強しています。水に浸けずにそのまま巻いていますが、大気中の水分を吸収するのかちゃんと固まります。
キャストライトが硬化して、内径棒を抜けば、尺八インナーチューブの完成です。このチューブを竹に入れて、竹との間隙を充填して、手孔を開ければインナー尺八の完成です。内腔はヒシチューブですので塗装も必要ありません。あっと言う間に内径棒通りの尺八が作れてしまいます。

尺八インナーチューブ(その2):ヒシチューブの上にプラスランギプス(石膏ガーゼ)を被せたもの。


石膏ガーゼはヒシチューブと簡単に剥離してしまいますので、ヒシチューブに両面テープを張って石膏ガーゼを巻いて、その上からシャワーで水を掛けて固めます。さらなる補強の為に、硬化した石膏の上にラッカーを塗りました。


6寸、8寸、24寸の尺八インナーチューブ


ステンレス内径棒は6寸、8寸、24寸用を中川鉄工さんに作っていただきました。
6寸と24寸はキャストライト、8寸は石膏ガーゼで補強したものです。


それでは、この8寸用チューブを使って尺八を作ってみます。2013年6月15日(土曜日)

1)竹を準備します。15:00


8寸の尺八ですので、竹を54.5㎝に切ります。節を開けて、チューブが入るようにガリ棒で竹内腔を広げます。

2)竹に尺八インナーチューブを入れます。15:10


歌口部分の周りにエポキシ接着剤を塗って竹に接着します。
管尻部分も竹と接着します。
 
3)歌口を作り、竹部分だけに手孔を開けます。15:40


やすりで削って歌口を作ります。歌口エッジ部のヒシチューブ周りはアロンアルファで固めています。
竹だけに孔を開けます。まだ、チューブには孔は開けません。
 
4)竹とチューブの間隙を埋めます。15:50


「すきまテープ」を四角に切り、両面テープをはぎ取ってドーナツ状に細工したものを作ります。これを手孔に挿入してそこにエポキシ接着剤を流し込み、竹とチューブの間隙を埋めます。
(突如、孫が遊びに来たため、作業は明日に持ち越しです。)

5)インナーチューブにも手孔を開けて、インナー尺八の完成です。16日10:00


朝食のあと、チューブにも孔を開けました。調律が残っていますが、とりあえず完成です。
歌口にアクリルなどを入れると体裁もアップします。

インナーチューブさえあれば尺八制作に要する時間は4~5時間で、作業も簡単です。
初めての方でもちゃんと鳴る尺八が作れます。

種々のインナー尺八

(1)山本邦山氏シールを貼ってあるインナー尺八。セッコウガーゼ使用。試し吹き試聴

(2)物干し竿カバーチューブ使用。1尺8寸。試し吹き試聴
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(3)物干し竿カバーチューブ使用。1尺6寸。試し吹き試聴

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(4)紙管使用。立神峡(熊本県八代郡)で拾った種類不明の竹で作っています。
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上図:菅原久仁義氏に頂いたサイン。
左図:裏面にはジョン海山ネプチューン氏に頂いたサイン。

ジョン海山ネプチューン氏がこれで「五木の子守唄」を吹き、「良く鳴るじゃん」と唸った一品。
菅原氏は「プー」と一吹きし、なにも言わずただ首をかしげておられました。
管尻と歌口部分を我が家のチワワにかじられたので桜皮で修理しています。

(5)紙管使用。
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上図:古屋輝夫氏に頂いたサイン。
左図:裏面は横山氏に頂いたサイン。

表の古屋氏のサインを見て、横山勝也氏が「俺が裏か」と唸った一品?。
唸りながらも快く裏面にサインして頂きました。有難うございました。
ちなみに横山氏と古屋氏のお二人合奏の「鹿の遠音」の尺八入門ビデオ持っています。


(6)真鍮パイプ尺八。(トボケ仙人様作)
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厚さ0.5mmの真鍮パイプ(内径21,20,19,18,17,16,15mm)を継ぎ合わせて作られています。これを竹に入れると、真鍮パイプインナー尺八です。
内径は0.5mmの高さの階段状に変化しています。一段上がると内径は1mm小さくなります。

(7)アクリルパイプインナー尺八(上の真鍮パイプ尺八のぱくりです。)




内径が21,20,19,18,17,16,15mmのアクリルパイプを各々切断し、それらを接着剤でくっ付け、外を黒く塗装し、接着剤・塗装の補強に物干し竿チューブを被せました。これを竹に入れてアクリルパイプインナー尺八の完成です。竹とパイプの間隙には石膏を充填しました

内側は塗装していませんが、ピッカピカに黒光りしています。
唄口は削るだけで、アクリルパイプがそのまま都山流もどきの唄口になります。

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